DEPARTMENT OF GASTROENTEROLOGICAL AND GENERAL SURGERY, KYORIN UNIVERSITY
大木 亜津子
OHKI, Atsuko
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上部消化管外科
講師

食べることは生きることと直結している
はじめまして。私は消化器・一般外科のなかで上部消化管外科を専門とし、早期癌に対する内視鏡治療(ESDなど)から低侵襲手術(腹腔鏡やロボット支援手術)、開腹手術にも携わっています。プライベートでは息子と二人暮らしで、犬・猫・小動物と暮らしています。家族やペットたちと過ごす休日が日々の癒しです。
私が消化器外科医になりたいと思った理由は、外科医という仕事に憧れがあり手術がしたかったこと、食べることは生きることと直結しているので消化器領域に興味があった、からです。
OHKI, Atsuko


私が息子を出産した頃は、大学医局には育児中の女性医師はいない時代でした。また、実家のサポートがあったとはいえ、仕事と育児の両立は大変なこともありました。杏林大学には女性医師復職支援枠制度(フルタイム、当直免除)という勤務枠があります。この制度を利用して子供が小さいうちは勤務を続けていました。それでも両立に悩むこともありましたが、消化器外科医という仕事がとても好きでやりがいを感じていたので、ここまで続けてくることができました。
今では医局に育児中の女性外科医も増えてきました。やる気のある女性外科医が出産・育児を理由にキャリアを諦めなくてはならない時代は終わりました。そして私は女性だけではなく、男性外科医も育児に積極的に参加してもらいたいと思っています。男性育休取得に対しても医局として積極的に取り組んでいます。最近では保育園の送迎など、育児に参加する男性外科医が増えてきたことを実感しています。人生には育児だけではなく、男女問わず色々なライフイベント(病気や介護)が起こります。そんな時にも柔軟に対応できる体制が当科にはあると思います。


全国的には女性消化器外科医はまだまだ少ないですが、日本消化器外科学会の20代会員のうち女性は26%です(2023年)。消化器外科学会も「消化器外科医の明るい未来のためのロードマップ」を公表しました。様々な活動が活発化し働き方改革も推進され、消化器外科は以前よりもずっと働きやすい環境になっています。外科医の仕事はAIがどんなに発達しても無くならない、とても大切でやりがいのある仕事だと思います。もし消化器外科に少しでも興味があるならば、恐れずに飛び込んでみてほしいです。好きなことを仕事にできたら、大変なことがあっても乗り越えることができると思います。男女問わず、みなさんも一緒に手術しませんか?